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やっと人らしくなってきました

気がつけば、いつのまにか子供達が人間になってた

ずーっとなんかしらの妖怪みたいな感じだったもんな

てことで我が家の妖怪遍歴を振り返る

生まれてすぐは「妖怪チチヨコセ」だった

一日中「チチヨコセー!」って泣いてたよね

そんな時に、さしずめ私は「妖怪チチノマセ」

目の下クマだらけの悲しい妖怪

チチノマセがチチヨコセを抱いて家の中をウロウロするさまは

さぞかしおぞましかったと思う

客観的に見たことないけど

「妖怪タベコボシ」がいたころは

我が家の食卓まわりにはデフォにビニールシートが敷かれていて

食事時には「妖怪オコボレワンワン」の黒と白が

落ちてくる美味しいものを拾うべく足元で待機してた

不思議な主従関係

妖怪全体を掌握していたのは「破壊神ゴムタイサマ」

神様相手に、もはやなすすべなし

お漏らしになられたり 

おこぼしになられたり

お壊しになられたり

切れ間なくいろんなことをなさるので下僕はひたすら後始末

このころは平常心を保つために常に頭の中で木魚を叩いていたな

活動期に入ると現れる「妖怪スナハコビ」

床の拭き掃除は毎日行わないと家中なんだかザラザラする

ルンバの魅力について真剣に考え始めるのもこの頃

もしかしたら年子男子の家にしか出没しないのかもしれない妖怪

長きにわたり居座り続けて母を悩ませたツインタイプ「俺ヶ崎兄弟」

歯ブラシに歯磨き粉のせるのも、ジュースをつぐのも、靴を履くのも、扉を開けて外に出るのも、

だっこも、お風呂で頭洗うのも、ひたすら

「オラが先!」「オラが先!」「オラが先!」と互いに押しのけ合う

たった数秒、たった数分、それを先に出来たからといって何を得するというのだろう

わたしだってテレビドラマに出てくるような優しいママンになりたいさ

「こらこら順番よ、順番(ニッコリ)」なんて優しい声かけでおさまってくれたことがない

最終的には「どっちでもええからハヨせんかい!!」って感じで

あとはひたすら頭の中で木魚を叩く

妖怪が一番大人しくなるのは抱っこしてやる時だ

腕の中でスヤスヤと天使に変わったりもするよ

はてさて

気がつけばとーんと現れなくなってた妖怪たち

いまや人らしく変貌した子供たちは

すっかり抱っこがしんどいサイズに育った

なるほど、、ちょっと寂しいじゃないか

-コソダテ, フツウバナ
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