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コロナ禍いじめ体験談  ぺぇ先生との戦い

コロナ禍に増えたというイジメに対する実体験

コロナ禍でいじめが倍増しているという記事を何度か見かけたけども

わたしもそれは実感している

いじめを学校が隠蔽してどうのこうのという記事も何度も見かけたけども

それもとても実感している

というわけで、うちの体験談を書いてみたい

そしていまだ渦中にいる人がいたらオススメしたい

学校に行くのが辛いと思ったら

子供の様子がおかしいと思ったら

スクールカウンセラーに相談しよう

少なくとも、我が家はそれで救われたのです

担任の先生がとても信頼のできる先生ならよいけども

もしそれがよくわからないのであれば

この際学校すっとばしても良いでしょう


スクールカウンセラーは平成7年から小〜高までの公立学校に配置されるようになって

最初は全国でも数名だったものが今や全国に数万人にのぼる人員が配置されとります

自治体によって環境には差があるようだけども

願わくばこれから、さらに増やして手厚く整えていってほしい

以前どこぞのニュースサイトで

「全国でスクールカウンセラーを増やしているけどいじめ件数は増え続けてるじゃんよ!」的な記事を見つけたけども

その増えたいじめの件数の中には

隠蔽体質の学校からスクールカウンセラーが炙り出したいじめの件数がふんだんに含まれているのではないかな

「いじめが起きない」ことが評価基準になってしまってる為に隠蔽に走りやすい学校と違って

スクールカウンセラーは「起きたことに対処する」ために存在している

学校ではない「外部の組織」に属する方々だから

学校の見張り的な役割も担えるのかもしれない、、担ってほしい

うちの小学校でおこったイジメケース

長男ソラがガッツリ巻き込まれたのだけど

スクールカウンセラーに頼ったおかげで素敵に着地した


最初に事が起こったのは学童だった

ソラの同級生のドン太(仮名)がコロナ休校明けに暴君と化した

家庭の事情どうのこうのはよくわからないけども

とにかく学童の先生方の話では2ヶ月近いコロナ休校を経て登校してきたドン太が

見るからに荒んでいて別人のようだったと

フキダシキャラクターデザイン:ソラ


とりあえず学童の職員に向かっては何をいっても「うるせぇ、○ね!」しか言わなくなったそうで

子供達の中では、もともと乱暴で一人で暴れていたような狼たちをまとめて従え、

自分の手を汚さずにいじめの指示出しをするなどの知能犯ぶりを発揮

移動中など目の届きづらいところで一人になってる子をターゲットにつぎつぎと暴力を振るいはじめた

学童側で様子を察知して子供達ひとりひとりに、何かされてるのではとヒヤリングしても

男子はプライドが邪魔するのか誰も被害を訴えてこない

余程やりかたがうまかったのか被害者の誰もが「自分だけがやられている」と思いこんでいたらしい

ドン太の親御さんと学童の間には過去何度も揉め事があってとても普通に話せる状態じゃない

子供達のほうから被害を訴えてくれないと問題提起できない

さらに周囲への影響力が大きく、学童全体が殺伐としている

こんなに子供同士が頻繁に蹴りあったり罵りあったりしてる光景は何十年学童に携わってきて初めて見る

どうにかしたい

ソラも被害者と思われる一人なので話を聞いてみて欲しい

と、こんな内容だった

乱暴ものには屈しない筈のソラだけども

この同級生の突然のご乱心には戸惑いが大きかったらしく

「なんかよくわかんないけど、どうやら俺もやられてる」状態だったので

ヒアリングしたことを箇条書きにまとめて学童に持っていった

入学時からのクラスメートだったので、直接ドン太や親御さんと話してみることも考えたけども

学童の先生方から「絶対やめたほうがいいです」と全力で止められてしまったので

あとはおまかせすることにした

そのころには他にも数名の被害者から声があがっていたそうで

学童からの働きかけで、学童の職員と学校側の担任と学年主任の先生とで

ドン太についての話し合いの場がもたれることになったそうだ

後日、話し合いの結果を知らせてくれるというので

学校行事の続きに学童に聞かされたのは、予想外のこんな悲報だった

学童の先生方が口を揃えて言う

「あの先生(担任)はダメです、、」


ドン太とソラの担任、申し訳ないが以降、隠蔽の「ぺえ先生」と呼ばせていただく

話し合いの議題を聞かされてる時点ですでにかなり不機嫌だったそうで

学童からの詳細な説明をまったく聞かないうちから

「いじめなんておきてませんよ」

「いったい誰がそんなこと言ってんですか」

「被害者とか言ってるのは誰ですか」

「たとえいじめがあったとしても学校関係ないでしょ」

「学童でおきてるっていうなら学童でどうにかしてくださいよ」

「ぼくのクラスではいじめなんておきてないんですから」

「被害者ってだれですか」

「被害者ってだれですか」

「被害者ってだれですか」

後半ほとんど被害者という名の犯人探しになっていたらしい

学童の先生方はこの対応に驚いて、機転を聞かせ

被害者の名前を伏せたまま話し合いを終わらせたとのこと

フキダシキャラクターデザイン:ソラ

1〜3年生の全生徒の半数ほどが通っている学童

そこで起きてることが全く関係ないなんて言える筈がない

学年主任のナツコ先生はしっかり話を聞いてくださり

「それは由々しき問題、しっかり一緒に対処していきます」とおっしゃられたそうな

最終的にはナツ子先生の提案で、この件に関しての対処と

月1〜2回の報告会を行うとりきめをしてその場は締められたとのことだった

この話を学童から聞いた数日後に

ちょうどソラの個人面談が設定されていた

ペぇ先生相手に何を話しても無駄なのだろう

だからと言って、何もせずにこのまま事は治まるのだろうか

どうしたものかと考えあぐねているところ

ママ友からスクールカウンセラーに相談する事を強く薦められた

それまでまったく選択肢に入れてなかったので、この時のこの助言には今でもとても感謝している

スクールカウンセラーに電話をしてみると、とにかく忙しそうだった

たった二人で全校生徒とその父兄を相手しているのだから無理もない

2週間先まで予約がいっぱいだと言われてしまった

それでも私の声からよほど「残念」な感じが染み出していたのか

少しだけ、このまま電話でよければ話を聞くとおっしゃってくださったので


いそいでかいつまんでこれまでの経緯を説明した

ほんの15分くらいだったと思う

短い限られた時間の中で優しく無駄なく的確な返答を返してくれる

 私たちは必要に応じて「いじめ対策室」を設立して
 学校側に議題として申し入れることができます

 担任の先生には「相談した」という既成事実が必要なので、
 たとえ聞いてもらえなくても話してください

 その後いいお話にならなくても、こちらでちゃんと
 受け皿となって対処します、安心してください

なんだか、すごく心強い

結果から言うと

ドン太のいじめはおさまった

まわりの大人がしかるべき対応ができれば、この年齢であれば大抵のいじめはおさまる

ただ、そこからが本当のはじまりだった

ソラとわたしの前に大きく立ちはだかる本当の黒い壁、、それはぺぇ先生だった

個人面談の日、一人15分の枠

ソラくんは何も問題ないですね

成績もとくに問題なしです

図工が得意です、、

まずはともかくぺぇ先生が話すのを口も挟まず聞いていたのだけども

終始「問題なし」とのことだった

コロナ禍で休みが多かったとはいえ

10ヶ月近く見てきて出してきたペぇ先生のソラに対する評価は「問題なし」だったのだ

この時までは、、


「学校では何も問題ないので、おうちで何か気になることはありますか?」

と聞かれたので、そこではじめて

「じつは学童でちょっと、いじめが起きてて、、」

と言いかけたところ、怖いくらいに表情が変わり

被せるように言われる

「あなたでしたか!いじめられてるとか言ってるのは!」


その後まったくこちらの説明を聞くことなく、ものすごい勢いで

「いじめなんて起きてないですよ」



「こどもたちはふざけてるだけでしょうが、僕にはわかりますよ」

「僕は生徒をちゃんとみてますからね」

「いじめなんて僕のクラスでは起きてない」

「僕のクラスにはいじめはない」

「そういえばソラくんは算数の成績が悪かったかな!」


そう言って手元の算数プリントの束を突如シャワシャワと激しく捲り出した

いやあなた、、さっき問題ないってあれだけ何度も言ってたやん、、

1分前から急にソラの算数の成績が下がったんかね、、、

結局ソラの悪い点数のテストが見つからなかったらしく

鼻息とともにフンッと諦めてプリントの束を投げやった

「とにかくいじめなんて起きてないですからね」

ふんぞり帰って念を押してくる

そこでまた一言こちらから伝えてみる

「昨日、スクールカウンセラーの先生にも相談させてもらったんですけど、、」

その言葉にペぇ先生は目玉をひん剥いた

「はぁ???!!! スクールカウンセラー???!!!

 なんでそんなとこに連絡するんですか!」

フキダシキャラクターデザイン:ソラ

なんだろ、、怒られてんのか?私

この15分間

「いじめがおきてる」

「スクールカウンセラーに相談した」

この二言しかしゃべってないんだけども、、

なんかもうペぇ先生の反応が不可解すぎてただ黙って見つめてしまった

たぶんかなり眉間にシワよってただろうな

向こうもものすごい形相で私を見ていて、、

結構長い時間沈黙してお互い見つめあってたと思う

それからペぇ先生が何か気持ちを切り替えた様子で言ってくる

「いじめですね。僕のほうで対応しますから」



「だからもう相談室には行かないでください、

何かあったら相談室じゃなくて僕に言ってください」

さっぱり意味がわからんので

「はい」とは言わずに「はぁ、、」と答えてその場を後にした

ソラからの話だと、次の日にぺぇ先生がクラス全員に向けて

「相談室は気軽に行く場所じゃない!」と怖い顔で釘を指していたらしい

相談室へ放課後予約して行く場合には担任へ事前報告する必要があるけども

昼休みや中休みは誰でも気軽に入れる場所として提供されている

カウンセラーの先生がソラからも話を聞きたいから昼休み遊びにくるよう伝えてと言われたけども

ソラは「先生が相談室行っちゃだめだって言ってる」と拒んだので、説得するのにてこずった

数日経って、ようやくわたしの相談室の予約日になったので

学童で起きた出来事と、ペぇ先生とのやりとりもそのままお話しした

当たり前やろう、こちらには包み隠す理由がない

ペぇ先生をどうにかしてほしいというよりは

ただこの件に関してまったく頼れる存在ではないということがわかったので

ソラのことは相談室にお任せしたいとお願いした

スクールカウンセラーの先生方の対応はとにかくありがたかった

数日かけて子供達を観察してくれて、必要に応じてヒアリングを行い

学校との連携をとるために学年主任のナツ子先生と随分話合ってくれたらしい

結局、その後ソラ以外の被害者が複数名名乗りをあげたため漸く本人と保護者に指導が入り

ドン太の問題行動は嘘のようにピッタリおさまった

めでたしめでたし

、、、、にしたかったけど

なぜかまだ続くのだ

新年度が始まって、ソラは4年生になった

いまだ続くコロナ禍で、保護者会は体育館で行われるようになっていた

ソラの学年と次男リクの学年で、2回出席した保護者会

そのどちらにも、ぺぇ先生が特別教科専任教師として出席していた

感染保護のためにかなり間隔をあけて並べられた椅子

体育館の中央あたりにわたしは座っていたのだけども

体育館に入ったときからなぜかずっとロックオンされている?

ぺぇ先生がなんだかわたしを、、睨んでる?



いやまさか

気のせいだ

気のせいだよね?

気のせいだってば

そう思うことにしよう

2回目の保護者会でも同じようにずっと見られている気がするのだけども

それも気のせいだよ

だって、意味がわからないもの

何も悪いことをした覚えは、、、、、ないし

それから数ヶ月後

新年度初の個人面談が行われた

ソラの担任は、新しく赴任してきたタツキ先生に変わっていた

めちゃくちゃ頼れる頼もしい先生だった

学年主任は昨年度と同じナツ子先生だったので

3年の終わりに起きた一連のドン太事件についても把握していて

頼んでもいないのにソラの様子も気にかけて見ていてくれた

 新年度からずっと様子みてますけど

 やっぱりちょっと元気はないですよね

 もとはとてもひょうきんな子だと聞いてます

元気がないと聞いて心配だけど

ドン太はすっかり丸くなったと多方面から聞いているし

ソラも今は普通にしゃべれるまでに戻ったと言っている

では何をそんなに引きずってるんだろうか

その答えは数日後に判明した

その日、宿題ノートにうっぷしてソラは目から塩水を吹き出していた



「母さん、俺もう無理、、、」



一人だけたくさん出された山盛りの宿題

ノート15ページほど埋めないといけない

なんでそんなことになってんの?

ソラはペぇ先生にいじめを受けていた



専門クラスでほぼ毎日1時間、担任ではないぺぇ先生の授業を受ける

ぺぇ先生はソラに声をかけつづけた

「天野ちゃんとやれよ」

天野早くやれよ」

天野はおそいんだよ」

天野、お前ちゃんときいてるか」

4年生になってこれまでに見たことないような

ノビ太並みの点数をとってくるようになった理由も

テストの間中ずっとソラの真後ろに立って

「さて、はじまりましたテストの時間

 天野はちゃんと問題を解けるのでしょうか

 おそい、おそい、天野は遅いねぇ

 いつまでかかるんでしょう、間に合わないなぁ、無理だなぁ、、」

と煽ってしゃべり続けたりするらしい

フキダシキャラクターデザイン:ソラ

そんな状況では集中などできない

いったいいつからそんなことになってんのかと尋ねたら

「3年生の終わり頃から、、急に、、」

なるほど、ドン太事件の頃からナ💢

ひとまずその日は私も手伝って23時ころまでかけて15ページの宿題を終わらせた

母さんのモットーはな

「やることやって、モノ申す」だぞ

時に理不尽なことでも挑戦状だと思って受けて立ってやろうぜ

次の日、授業の始まりと同時にソラの席にやってきて

宿題を確認しはじめたぺぇ先生

まさか全部やってあるとは思わなかったらしい

何度も何度も確認しては、落ち度を見つけられず

面白くなさそうに黙ってノートを放り返してきたそうな

「頑張ってやって行ってよかったね、ちょっと気持ちよかったでしょ?」と聞いたら

ソラも「うん」と頷いた

といっても、このままでいい訳はない

もう一度スクールカウンセラーと、現担任のタツキ先生に相談した

後ろめたいことのないタツキ先生は

スクールカウンセラーに介入されても何も困ることはないらしい

むしろ、連携をとって早急に対処をしてくれた

専門教科のクラス替えが行われることになって

ソラはぺぇ先生のクラスから外してもらえた上

その後2度と受け持たれることのないように配慮してくれるとのことだった

クラス替えが決まった日に

ソラが「恐ろしいものを見た」と言って帰ってきた

授業中に、廊下からぺぇ先生がものすごい形相で仁王立ちにになってソラを見ていたと、、

普通に考えたら

そんなの気のせいだよ、先生がそんなことするわけないじゃんと言いたいところ

保護者会で自分が睨まれていたことを考えたら悪寒が走った



「それは、間違いなく睨まれてたな、、」

壮絶にぺぇ先生から嫌われてしまった私たち


その後何事もなく月日が流れている

学校も相談室もとてもしっかり対応してくれた

ソラは「学校が平和すぎる、、」と有難いことをボヤくまでになった

そしてつい最近、ぺぇ先生が数人の父兄からの訴えで教育委員会で問題になっていると聞いた

ひとづての話でまったく詳細はわからないけども、、

ここからは勝手な憶測

ペぇ先生には目標があったのだろう

管理職になるという、、

そのためには、自分が受け持つクラスでいじめが起きてはいけなかった

いじめがないということが評価の基準になっているから

スクールカウンセラーになんか報告してもらっちゃ困る

問題が揉み消せなくなるから

私たち親子の存在はとても邪魔だったのだと思う

教育現場においては問題をおこさなかったことではなく

問題をどれだけ解決したかで評価してほしい

そしたらもっとたくさんの悲しい子供が救われるんじゃないだろうか

もう一つついでに申し上げると、常日頃から思っているのだけども

学校の「どうとく」に当たる授業に関して

人の「良心」を育てること以外にもっと有益な情報提供が出来ないものだろうか

たとえば「いじめっ子の脳のメカニズムを学ぶ」なんてどうだろう

脳科学や心理学の観点からどういう状況下で人が人を傷つけることを選択するのか

じっさい他人の苦痛を見た時に常人が感情移入を示すところで

いじめっ子の脳内では誤作動ともいえる喜びの反応を示すという

他人を傷つける行為をするものは往々にして先に自分が他社や環境からの継続したストレスがあり

いじめをしなくてはいられない精神状態に追い込まれてしまった状態であることが多いなど

良き人であることを呼びかけるよりも、人を傷つける行為を故意行うものは

どこかしらに問題を抱えているということを認識させてあげたい

いじめっ子(意地悪だけど強いやつ)

いじめられっ子(弱くて可哀想な子)

という多くの当事者が持っている概念を


いじめっ子(そういった行為で自己を保っている状態のかわいそうな子)

という認識に変えられないだろうか

いじめに勤しんでいる子を見つけたら

みんなで「お前なんか辛いことでもあるのか?」と聞いてやる



いじめという行為が

「悪いこと」である以前に「格好悪いこと」だと

思わせたほうがいい

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-コソダテ, フツウバナ
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