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お腹の中からディレクションする人

ソラがお腹にいる間、ずっと不思議な体験や

妙に働く自分の勘みたいなものに驚かされ続けてた


長男ソラはとにかくおしゃべりが大好きで

それはお腹の中にいる時から「すでに」だった気がする


最初はまだお腹にいると気づかずに出掛けた長崎旅行でのはなし

当時は記録的なゲリラ豪雨が各地で頻発していて

その爪痕が長崎にもあった


1泊した諫早の隠れ家的な宿では悪天候で折れた庭木が

痛々しく転がっていることを詫びられた

前日に予約入れていたお客さんは天候が酷すぎてすべてキャンセルだったらしい

「今日は昨日のことが嘘のようで、、運がよかったですね」

とおかみさんに言われる


そこから移動して長崎市内で2泊

乗ったタクシーではここ数日のゲリラ豪雨の凄さをとうとうと語られた

たしかに市内滞在中も日中何度も豪雨は突然降り出して

傘を持っていても肩からバケツをかぶったように

濡れてビショビショになってしまったた人たちと行く先々でたくさん会った

そんな中自分たちは傘すら持たず、、

「傘買わなきゃだよね」といい続けながら、なぜか傘が買える場所に行きあたらず

坂本龍馬の軌跡を辿ったり、雰囲気のいい店を見つけてはフラフラと入ったり

日がなあちこち観光して歩いてた

自分たちが施設に入ったとたんに豪雨が降り注ぐ

表の雨音にかき消されて屋内で話す声もつい大きくなってしまうくらいの轟

すっかり施設内を見終わって


「そろそろ次のところに行きたいなぁ、、、」と呟くと


嘘のようにカラリと雨が上がる

それを何度も繰り返しながら、徐々に傘を買わなくていい気がして仕方なくなってきた

ついには滞在中は傘がないまま一度も雨に打たれることなく市内観光も終えてしまった


もともとどちらかといえば、慢性的に運は悪い方だと思う

わざわざロサンゼルスまで乗りに行った

当時世界最速だったジェットコースターは点検中で動かなかったし

種子島まで見に行ったH2Aも飛ばなかった

旅先では、かなり予防線を張って調べて調べて定休日じゃないのを確認して

美味いと噂の店に辿りついても、

臨時休業している率が信じられないくらい高すぎる「ザ・不運女」

ゲリラ豪雨なんて、道ゆく人誰も濡れてないのに

自分だけ濡れてしまいかねないくらいの星の下に生まれてきた


だから余計にこの時は違った

帰路につくまえの市街地の夕暮れの中

今ならなんでもできそうな不思議な気持ちになっていた

試しにと空の端にかかりつつあった真っ黒い雨雲に手をかざして

ふわっ! はっ! ほっ! と

側からみたらかなり胡散臭いであろうジェスチャーで押し返す念を送ったら

急に風が強まって黒い雲は別の方向に流れていって消えた、、、、、?

いやいやいやいやいやいやいやいや、そんな筈ないよ

それは流石に気のせいなのでしょう

でもそのくらい不思議な感覚に見舞われてたのは確か

なんだろうなこの感じ、と思いながら

旅から帰ったその日、お腹にソラがいるのがわかった


ソラを身篭ってから

結果的には臨月の前月までフルタイムで仕事をしていたのだけども

残業当たり前、徹夜も当たり前の忙しい仕事を

身重であることを理由に早退したりすることもなくこなせたのは

周りの影でのフォローもあったのかもしれないけれど、

それ以上の不思議も感じてしまった

今日は調子いいなという日は残業もしっかりこなせたし

今日はお腹が張ってキツイなという時には必ずと言っていいほど

「クライアントの都合でプレゼン延期になったので今日やる仕事がなくなりました」

などと告げられる

どこまで出来るかと様子見つつの仕事が結構際までしっかりやれてしまった

お腹の中からスケジュール調整してくれていたようだった

ソラもおしゃべりだけれども

私も大概おしゃべりかもしれない

ずっとお腹に向かって話しかけてた気がする

お腹をさすりながらいろんなことを問いかけると

大抵その日の夢に出て来て答えをくれた

「今どのくらいかな~」と問いかければ

夢の中に小さいサイズの赤ちゃんが欠伸しながら出てくる

次の日病院で先生から「今このくらい」と

手でサイズを出してもらうと夢のサイズまんまだ

「きみはどんな子なの?」と問いかけると

夢では青い全身タイツの2歳児くらいの子が

押入れひっくりかえしてやんちゃくちゃに遊んでくれる


時には、私の友人のご主人に答えを送って、そちらから返答してくることもあった

鳥やワンコ、赤ちゃんも含めいろんなものや存在とお話しできちゃう、

いわゆる霊感の強いお方

友人のこの『視えちゃうファミリー』は、昨今の私の不思議ライフには欠かせない方々なので

またあらためてご紹介するとして、、

ひとまずここでは「むーにゃんのパパさん」略して「ムーパパさん」だけご登場

そのムーパパさんからの、ある日の連絡

「はしだて子のお腹の子がね、いまつけようとしてる名前嫌なんだって、どうしても嫌だって」

なんとお腹の中の子につけようとしていた名前を本人に却下される事態

この時ソラには、ソラ父が

「子供ができて男の子だったらこの名前」と決めてる名前がすでにあって

それは戦国武将の名前だった

とくにその武将の生き方が好きとかいうものでもなく

「ただ響きがかっこいいから」という理由だったけども

もう随分前から言ってたことなので、わたしも受け入れてなっとくしてた

ムーパパさん経由の物言いがなかったらそのままその名前になってたところ


ムーパパさんは決して名付けの話し合いの輪の中にいたわけではなく

いつもこちらの状況も知らずに受けたメッセージを

「なんのことかわからんけど」とか言いながら突如伝えてきてくれる

フキダシ キャラクター デザイン : ソラ

本人が嫌というなら仕方がないとすぐに他の名前をいくつも考えるも

これまたいくつ出してもなんなく却下

何を言っても「嫌って言ってる」とだけ返される


ようようようよう、お腹の中のおチビさんよう、

あれもこれも嫌だ嫌だって文句言いすぎでないかい??

おぬしまだ生まれてもおらぬのに?

あんまり嫌って言うと変な名前つけてしまうぞなもし(脅してみる戦法)


それから数日

一生懸命考えても却下続きなので

そのうちやる気も途絶えて

ソラ父と一緒に大喜利状態になってきた

もうあれだな

「地球」と書いて”テラ”だな

「一番」と書いて”ダントツ”は?

「超音速」と書いて ”マッハ”でどうかな

「探査機」と書いて”エクスプローラー”なんてのは?

もはやただの当て字大会になってきたころ、ソラ父が

「なんか、ピピッときたんだけど、、”ソラ”ってどぉ?」と真面目に言い出した

もちろん”ソラ”というのはブログ上の仮名なので

実際の名前は違うのだけども

小学生でも簡単に読める&書ける&キラキラネームではない

しかし少しばかり珍しいかもしれない名前だった


ソラねぇ、、、ふ〜ん、ソラならどぉ?

また夢とかで返事してね、とお腹をサスサスしていたら

なんとなく目に入ってしまったものがあった

普段は家にはないもの

仕事の資料で使ってたまたま家にあった占いカードのようなもの

なんとなく思い立って手にとって、使い方もよくわからないので

神経衰弱のように全てを裏返しに並べて、

「名前はソラでいいですか!」と言いながら一枚めくった

80枚ほどあるカードの中から一枚選ばれたカードに

大きく書いてあった『ソラ』の文字

『ソラ』のカードがそのまま入っていることを認識してなかったので

やたらびっくりして、恐る恐るもう一度シャッフルしてやりなおしてみた

「え?? 名前は、、、本当にソラでよいの?、、、;;」

2度目もやっぱり同じ「ソラ」のカードをひいてしまった。

なるほど‥‥‥。


ムーパパさんに電話をしてみる。

「ムーパパさん、あのね、お腹の子の名前をソラに、、、」

と言いかけたところに被せるように言われた

「それでいいよ!、それでいいって言ってる(お腹の子が)!」

という訳で君の名前は『ソラ』

将来、自分の名前を誰がつけてくれたのか聞かれるようなことがあれば

『自分でつけた』と言ってくれ

視えちゃうファミリー 十彩ちゃんの
Instagramはこちら→ https://www.instagram.com/toiro.400/
(面白いです)

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